「街のヘンなモノ!VOW」が人知れずスタートしたのが2013年の夏。なにしろコンセプトが“大人の隠れ家”(ウソ)。その甲斐あって、宝島社の某局長は2か月ほど前に会ったとき「へー、VOWのウェブサイトってあるんだ? どこに?」と。驚きましたねー。宝島社担当のヤブちゃんも、そこまで隠し通したとはたいしたもの。ふつう金の流れとかで上司にはバレるだろっての。……あっ、ひょっとして金が流れていないとか?
しかし、さすがは面白いものに敏感な読者の皆さま。ろくに宣伝もせず看板も出さず、ひっそり営んでいたこの「街のヘンなモノ!VOW」に、予想外に多数の投稿をしていただきました。インターネットの力ってすごいよな(←そっちかよ)。いやいや、『月刊宝島』の連載など紙媒体VOWのお客さん(投稿者)が年々常連さん化する一方、大人の隠れ家なこちらは、むしろ逆に初めてのかたが多いという不思議。
これは、ただ紙媒体が不振なだけということなのかもしれませんが、そんな辛気臭い話をしても仕方ないので、ここで本題です。ウェブサイト「街のヘンなモノ!VOW」がはじまって約1年半。みなさんの投稿から選りすぐりのネタを掲載した『VOW30周年スペシャル』(宝島社)が発売されたのです。つまり、不振な紙媒体にあなたの投稿が載っているかもしれないのです!!
不振って言うな!!
これがけっこう出足好調。ゲストでご登場いただいた岡本夏生さんも、TOKYO MX『5時に夢中!』の冒頭、ゴージャスなグッチのコート姿で大々的に紹介してくれました。あとは、巻頭で「国語、算数、VOW、社会」という素晴らしい教育改革を訴えてくれた森山直太朗さんが、2015年のツアー“西へ”で「VOW(独唱)」を歌ってくれるのを待つばかり。
皆さん、売り切れる前に早く書店かネットで購入を! 版元は売り切れる前に早く増刷を!
ジャズ喫茶のオモライくん
近くの住宅街にひっそりとジャズ喫茶があって、ときどきコーヒーやビールを飲みながら置いてある『週刊文春』などをむさぼり読んでいるのですが、先日初めて帰りがけにマスターに声をかけられました。
「ジャズはお好きですか」
ここで「嫌いです」と答えたらたいした人物ということになりますが、それほどでもないオレなので「ええ、数年前から聞き始めたばかりですが、中古レコード屋の500円コーナーとかでアナログ盤を買って聞いています」と返事。
するとマスター「ちょっと待っていてください」とレコード棚のほうへ行って戻ると、手には同じLPが2枚。
「トランペットは聞きますか」
「ええ、でも持っているのはマイルス・デイヴィスとチェット・ベイカーくらいで」
「じゃあよかった。これ、ブルー・ミッチェルって人のレコードで、私のすごく好きな曲が入っているんですよ。2枚あるんで、1枚差し上げます。あっ、こっちの盤はいい音のほうなんで、お店に置いといて(笑)」
びっくりしました。こんな店が、2013年の今もあるんですね。で、このアルバムが素晴らしかった。非常にマイルドな口当たりでありながらコクがあるというか、つまり初心者には聞きやすく、でも味わい深い。トランペットだけでなく、ピアノもベースもいい音しています。
そして先日、仕事で北陸に行ったので、えびせんを買って持って行ったところ「かえってすみません、お土産なんかいただいちゃって。あの、お客さん、難しいジャズなんかも聞きます? エリック・ドルフィーとか」「あっ、いや、その、聞きますけど、こ、この前いただいたブルー・ミッチェル、とってもよかったですよ! 別のCDも買っちゃいました!」。
またまた何かくれそうな勢いなので、あわてて阻止。阻止する意味もよくわかりませんが、そんな、何枚ももらっちゃねえ。まあ「お客さん、真空管のアンプなんか聞きます? うちにマッキントッシュが2台あるんで、1台差し上げます」などと言われたら断れるかどうか、人間としての真価が問われることになりそうですが(←くれるかよ!)。
『バウ! 2013−2014』は大改革実施で発売!!
VOWシリーズ最新刊『バウ! 2013−2014』(宝島社)が9月14日(土)に発売されます。自分たちが制作しておいて「されます」という他人行儀な言いかたも妙なので、こういう場合「9月14日(土)に発売します」と書いたほうがよいのでしょう。
VOWシリーズ最新刊『バウ! 2013−2014』(宝島社)を9月14日(土)に発売します!
そこまで断言して、しなかったらどうしよう……という不安もありますが、もし発売しなかったらごめんなさい。世の中、何が起こるかわかりません。
インターネットなどですでに予約も受け付けているので、ご存じのかたも多いと思いますが、今回のカバーは、日活ロマンポルノをたぶんに意識したカラーリングになっています(←どこが)。
ネタはいつにも増して盛り沢山。年々減り気味だった特別企画コーナーを今回はすべてなくし、読者のみなさまからの投稿を一気に794発掲載です。もちろん、勘定はアバウト。公正取引委員会や消費者センターの人には、どうかご内密に。
さらに、レギュラー執筆陣の安斎肇さんがこの2013年で還暦を迎え、しりあがり寿さんや杉作J太郎さん、みうらじゅんさん(今回、出張のためお休み)も50代半ば、清水ミチコさんは年齢不詳、デザイナーのマーチン荻沢さんはもうすぐ100歳という高齢化社会に対応して、読者&総本部長コメントの文字も大きくするという、一大改革を実施しました。
どのくらい大きくなっているかは、読んでのお楽しみ。目を近づけすぎると大きすぎて見えない場合もあるので注意!!
あ、書店だけでなく『セブンイレブン』にも並ぶようなので、おでんと一緒に購入よろしく。
元“獣の目をしたルーキー”を追っかけて石巻に行きます
VOW20周年記念の単行本『VOW15』に、本人もデビュー20周年ってことでゲスト登場してくれた元“獣の目をしたルーキー”小山卓治の東北ツアーのお知らせです。
このような告知をするのは異例中のイレイなヨロレイヒ〜ですが(←意味不明)、小山卓治といえば、総本部長の友達の友達。その友達というのが、知る人ぞ知る汁男優……ではなくサックス奏者のsmileyです。
ヤツは、VOWが大震災のあとの東北に不謹慎なネタ探しに出かけた際、運転手&カメラマンをつとめてくれた人物でもあり、石巻の避難所を訪れる際「給水の故障で、今みんなで水を運んでいる」との連絡に「じゃあ、今行くと迷惑になるので、ゆっくり行こう」とのたまった男なのです。
むしろ、早く行って手伝わなきゃ!!
あれは『VOW23』の“がんバウろうニッポン、がんバウろうオレたち!”特集のことでした。
あのときの石巻は、町中の信号機も壊れ警察官が誘導していたし、地元の名士・石ノ森章太郎さんを記念するオブジェの人造人間キカイダーも流されて見つからないままだったなあ。
その石巻で、小山卓治&smileyがライブ。
前日には水沢でのライブもありますが、復興の兆しに水を差すようなことはないのでしょうか。
心配なので総本部長のワタクシも行くことにしました。
●小山卓治 ライブサーキット
New Days
8月31日(土) 20時開演〜
岩手奥州(水沢) DeeDee’s Cafe
前売:¥2,000 当日:¥2,500 (各ドリンク別)
9月1日(日) 17時開演〜
宮城石巻 N’s Square
前売:¥3,000 当日:¥3,500 (各ドリンク別)
問い合わせ:りぼんインフォメーション
問い合わせ先の電話番号などはあえて入れませんが、ネットで検索してみんなで来てください。「VOWで見た」と総本部長に声をかけてくれた人には、オレがドリンク代をおごります!
ただしこの総本部長、しらふのときはけっこう人見知りなので注意。両方のライブとも、サポートメンバーとして、やせっぽちな可愛いギタリストMercyくんが入ります。あっ、水沢のライブにsmileyが出るかどうかは不明。
“テストアップサイトの閲覧方法”がわからず泣いた男の物語
VOW投稿サイト「街のヘンなもの!VOW」がスタートしました。この世にVOWというものが生まれてからすでに30年以上。今までなかったことが不思議なくらいで、いや、ひょっとしたらどこかにあったんじゃないかと思ったりもしますが、どうなんでしょうか。
なにしろこの総本部長、ケータイ電話版VOWをやりながら実はケー○イを持っていなかったりして、以前デーブ・スペクターさんにお会いしたとき「脱北者じゃないんだから」と呆れられた経験のある人物。
さすがにパソコンは持っていますが、パソコンを使ってできるのはメールで原稿を送るのと、ネットで酒やCDを購入するくらい。このサイトの事前チェックのために宝島社担当・飯田さんに送ってもらった“テストアップサイトの閲覧方法”というやつも、2時間ほど泣きながら作業してもうまくいかず、「これ以上パソコンをいじったら何か悪いことが起こる」と潔くあきらめました!
だからこのサイト、どうなっているんでしょう。
8月7日(水)のスタートを、一般読者のみなさまと同じように楽しみにしています。いったいどんなネタが載っているのか。もちろん投稿はこれからなわけで、じゃあ今は何がアップされているのか。ひょっとしたらなんにもない、非常にさっぱりしたサイトなんでしょうかね。
そんなわけでみなさま、一刻も早く投稿を!
どんなネタを探してくればよいかは、発売中の『ベストオブVOW』でもご覧になってください。8月いっぱいで終了するケータイ電話版VOWの会員のみなさまも、今度はこちらに投稿よろしく(8月末までは、ネタ重複一切なしの同時並行でやっていきます)。