今はなきラジコンカーのコースにありました。必殺技はエレクトリカルビームか……。(大阪府/峯岸メイ・60歳・男)
世界に誇る日本のネズミキャラとアメリカのネズミキャラのコラボかー。昭和30年代男のオレとしては、世界に誇るイタリアのネズミキャラ、トッポ・ジージョ(人形劇バージョン)も忘れてほしくないところです。
『投稿選考補佐のブルース』でミヤタに「総本部長がサボっているため」ネタのアップが遅れていると書かれてしまいましたが、サボっていたわけではありません。
それは2月のある日のことです。明治通りを歩いていたところ、ショーウインドウに藤子不二雄グッズを飾っている店を発見。ドラえもんは、まあよくあるとして、パーマンの顔が大きく描かれたお皿は珍しいのでは?
10代20代とおぼしきお客さんでいっぱい、しかも外国人観光客も多そうな店内におっかなびっくり……というか、びっくりはしていないので、「オヤジは店内に入ってきちゃダメ、絶対!」とか言われるんじゃないかと、恐る恐る入ったところ、うひゃー、あるわあるわ大量のパーマングッズ。
いちばん好きなオバケのQ太郎グッズは、なぜかひとつもありませんでしたが、なんとも見た目の可愛らしいパーマン絵柄のコンパクトを購入したワタクシ。まわりのお客さんやレジの女の子は内心「まあ嫌ね、あのオヤジ、コンパクトなんか買って」と思っていたでしょう。
そして、「いい買い物をした」と意気揚々と飲み屋にくり出したのが悲劇の始まりだったのかもしれません。
まず1軒目で飲み、そこが閉店となったので大将と従業員の女性と3人で2軒目はジンギスカン、さらに3軒目は夜中もやっているイタリアン(まだ食うのか!)、最後はお決まりのカウンターバー。
いつの間にか大将&従業員の女性は帰り、カウンターの向こうには若いママ。右手に座っている客はメガネ男子で、聞くと29歳とのこと。そこにかなり酔いどれ気味の40がらみの男が入ってきました。そしてどれくらい時間が経ったのでしょうか。たぶんそんなに経っていないと思うのですが、突然その少々酔いどれた男が、オレの頭越しにメガネ男子を怒鳴りつけました。
何があったのか……。人の心の琴線とは微妙なものというか、自分が鈍感なだけかもしれませんが、さらにその男、メガネ男子に向かって「表に出ろ!」とまで。
しかし、メガネ男子は表に出る気なし。こんなとき、間にはさまれたオヤジとしては、どういう行動を取るのが正解なのでしょう。正解はわかりませんが、こっちも酔っぱらい度では負けていません。
「あなたさー、何をそんなに怒っているの」と、オレが表に出てしまったのです! あ、もちろん喧嘩なんかするつもりはありませんよ。表に出て「あなた、彼よりずっと年上でしょ。若者がなんて言ったか知らないけど、大目に見てあげなさいよ」と。
路地裏で説得すること数分。一度は納得したかのように見えたその人物なのですが、「いや、やっぱりあの男を殴る!」と店に戻ろうと。困ったものですねえ。困ったついでにこちらも「だったらまずオレを殴ってからにしろよ」と。
まさか殴ってくるとは思っていなかったのですが、いきなりきたのが左アッパー。体重的には山中−ネリよりずっと差があったのでほとんど効きませんでしたが、メガネと帽子が吹っ飛びました。
さすがにメガネと帽子を吹っ飛ばされて黙っていられるほど大人物ではありません。相手の頭を右手で抱え込み首投げで押さえ込んだ……のはよかったのですが、投げたときにまわりにあったブロックかなんかに頭をこすったのか、騒ぎを聞きつけて出てきた人物が言うには「おい、頭から血がピューッと出てるよ! あっ、お前、フルヤじゃないか!」。
実はその人物、その飲屋街で役員的なことをやっている高校時代の同級生。押さえ込んだ相手もおとなしくなったので、ママが持ってきてくれたおしぼりで頭を拭くと、これが真っ赤っ赤ですよ。
いやー、話が長い。
同級生と一緒に出て来た飲み屋の店員らしき若者が、その血を見たからなのか「警察呼びますか?」。それに答えたワタクシのひと言がハードボイルドでした。
「いや、飲み屋のもめごとは飲み屋で解決しようぜ」
相手も酔いが醒めたのか、オレの同級生に送られて帰る道すがら「喧嘩を止めてくれたのに悪いことをした」と反省していたようだし、頭の傷も存外浅く、戻ってきた同級生とそこからまた朝の8時過ぎまで飲み続け、ふと思ったのは、あのとき警察を呼んでいたらどうなったのだろうということです。
警察官「酔って喧嘩ですか〜。どっちもどっちですね〜。とりあえず、持ち物を見せてくれます? ……あっ、ああ〜、持ってますね〜」
そこで出てくるのがパーマンのコンパクト。これはどうなんでしょう。ひょっとして「ミラーマン認定」なのでは!?
ああ、警察を呼ばなくてよかった!
そして、その夜から喉の激しい痛みと若干の発熱で3日間ほど寝込み、VOWネタのアップができなかった……と、そんな長い長い言い訳でした。